アドベンチャーワールドでキタイワトビペンギンの赤ちゃん誕生 人工授精による受精の可能性がある卵から、生まれたての姿は「約1週間限定」で公開
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、絶滅危惧種「キタイワトビペンギン」の赤ちゃんが誕生しました。今回孵化したのは、人工授精によって受精した可能性がある卵です。同パークは、キタイワトビペンギンの種の保存と繁殖技術の確立を目指し、人工授精に取り組んできました。キタイワトビペンギンは、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「危機(EN)」に指定されています。

「世界初」の可能性も 判定は12月頃のDNA鑑定で
同パークでは今繁殖期に、キタイワトビペンギンの有精卵を計3個確認しています。そのうち、人工授精による受精の可能性を持つ1卵が、2026年10月28日(水)に孵化しました。
ただし、同じペア間で自然交尾した可能性もあるため、人工授精が成功したかどうかはまだ確定していません。約1か月後(12月頃)に実施するDNA鑑定(父子判定)の結果をもとに、成否を判定・公表する予定です。人工授精による受精が科学的に証明された場合、キタイワトビペンギンの人工授精の成功例として「世界初」(自社調べ)になるとしています。
誕生の瞬間はYouTubeでライブ配信されました。最大同時接続者数は2万人に迫る1.9万人を記録し、国内のライブ配信ランキングでも一時第2位(2026年10月28日時点)に入りました。画面の向こうでも、多くの人が新しい命の誕生を見守りました。
今期の有精卵3個はすべて孵化
今期確認された有精卵3個は、すべて無事に孵化しました。産卵順に並べた各卵の状況は次のとおりです。
- 1卵目(ペア:R003 × R006):10月25日(日)に孵化済み、初期人工育雛中
- 2卵目(ペア:R041 × R045):10月28日(水)に孵化した今回の赤ちゃん。人工授精による受精の可能性あり
- 3卵目(ペア:R003 × R006):10月27日(火)に孵化済み、初期人工育雛中
保育器で過ごす姿を見られるのは親元に戻るまで
同パークでは、誕生直後の体調をしっかり管理するため、生後約1週間は保育器の中で育て、その後に親鳥の元へ戻す方針をとっています。親元に戻った後は、バックヤード(非公開エリア)での自然育雛に移ります。そのため、保育器で過ごす生まれたての姿を直接見られるのは、親鳥の元へ戻るまでの「約1週間限定」です。
- 公開開始日:2026年10月30日(金)
- 場所:ペンギンベース1階
- 時間:午前10時~午後5時
赤ちゃんの健康管理と状態管理を最優先にするため、公開日や公開内容、時間は予告なく変更または休止となる場合があります。今後の予定としては、11月中旬に赤ちゃんが親元へ戻り、それに伴って「ペンギンベース2階(非公開エリア)」へ移動します。12月頃にはDNA鑑定(父子判定)の結果が発表される予定です。なお、これらのスケジュールや公開エリアも、動物の体調や生育状況によって予告なく変更となる場合があります。
24時間生中継と視聴者参加型の新企画「みんなで作る飼育日報」
赤ちゃんの成長の様子は、親元に返すまでアドベンチャーワールド公式YouTubeチャンネルで24時間ライブ配信されます。あわせて、視聴者参加型の新企画「みんなで作る飼育日報」も始まりました。配信のチャット欄に寄せられた目撃・観察情報を集めて抜粋し、ひとつの「飼育日報」にまとめる企画です。完成した日報は特設サイトで随時公開されます。
参加方法は、公式YouTubeライブ配信のチャット欄に、赤ちゃんの行動や様子を書き込むだけです。たとえば「目覚めて動いた!」「元気に鳴いている!」「よちよち歩きに挑戦中!」といった書き込みが例として挙げられています。
キタイワトビペンギンってどんなペンギン?
キタイワトビペンギン(学名:Eudyptes moseleyi、英名:Northern Rockhopper Penguin)は、ペンギン目ペンギン科の鳥で、南極大陸周辺やインド洋の亜南極地帯に生息しています。体長は55~65cm、体重は3.5〜4kgです。目の上から後頭部にかけて伸びる、長く鮮やかな黄色の飾り羽がトレードマークです。陸上では岩場を歩くだけでなく、両足で跳ねるように移動します。魚類やイカ、オキアミなどを食べ、アドベンチャーワールドでは主にシシャモやイワシなどを与えています。繁殖期には、周りを崖に囲まれた平地やゆるやかな傾斜地に草や枝などで巣を作って2個の卵を産み、オスとメスが交代で抱卵します。
出典:アドベンチャーワールド





