嵯峨野トロッコに新型車両「SAGANO ROMANTIC TRAIN」、2027年春デビュー 畳席のプレミアムキャビン「嵐峡」も登場
嵯峨野観光鉄道株式会社の新型トロッコ列車「SAGANO ROMANTIC TRAIN」のデザインが完成し、2027年春にデビューします。車両は牽引車DEC743形と客車SK1000系で構成されています。デザイン監修を担当したのは、株式会社GKデザイン総研広島(広島県広島市・代表取締役社長 彌中敏和)です。
嵯峨野トロッコは1991年の開業から、国内外の多くの人々に親しまれてきました。新型車両では、車窓の絶景を味わうためのパノラマ感や開放感をさらに進化させています。あわせて、快適性と利便性も高めました。

3つの要素を重ね合わせた世界観
GKデザイン総研広島は、嵯峨野トロッコならではの魅力をあらためて見直しました。そのうえで、「保津峡の渓谷美」「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』風情」という3つの要素が複合しあう世界観をコンセプトに据えています。この考え方をもとに、外観、内装、シンボルグラフィックのデザインを監修しました。

黒を基調にした外観と、景色を引き立てる車内
外観は黒色を基調とし、貨車がもつ力強さと洗練された「ひなび」感を表現しています。従来の赤色と黄色はアクセントとして配し、嵯峨野トロッコらしさを受け継いでいます。
車内では、全車両にこれまでにない大型の窓と天窓を採用しました。そこから見える美しい景観を際立たせるため、柱や窓枠は黒で統一しています。座席や床には木質素材を使い、汽車旅の雰囲気を演出しています。
4号車には、プレミアムキャビン「嵐峡(らんきょう)」を設けました。縁台のような畳席から、前面の眺望も楽しめる空間です。

沿線の風景を描いたシンボルグラフィック
シンボルグラフィックは、次のモチーフをもとにデザインされています。
- 沿線の風光明媚を表す、保津川の流れ・紅葉・桜
- 国の登録有形文化財にも認定されている明治期のトンネル
車両先頭部のエンブレムの周りには、嵐山の竹林(笹の葉)を表す模様があしらわれています。

デザイン監修を手がけたGKデザイン総研広島
GKデザイン総研広島は、「事業・運動・研究」を理念に掲げる総合デザインオフィスです。プロダクト、コミュニケーション、都市環境・建築の領域を横断して活動し、製品、空間、情報、サービスなどを横断的に扱っています。企業や公共機関の活動に関わる意思決定やアウトプットの質を高めるための提案を行っています。





