「にんべん」の鰹出汁×燻製ビールが国際銅賞 銀座「orca 銀座醸造所」の「鰹出汁ラオホ」

ドイツの燻製ビールと日本の出汁が出会った一杯
東京・銀座のクラフトビール醸造所「orca 銀座醸造所」の「鰹出汁ラオホ」が、「インターナショナルビアカップ2026」で銅賞を受賞しました。醸造所を運営するのは株式会社ブリューインバーです。
このビールのベースは、燻製した麦芽を使うドイツ伝統のビアスタイル「ラオホ」です。そこに日本の食文化に欠かせない鰹出汁を組み合わせ、ドイツの燻製文化と日本の出汁文化をひとつのグラスに収めています。使われているのは「にんべん」の鰹出汁です。
鰹節と燻製麦芽、ふたつの「燻香」を重ねる
鰹節は、製造の過程で「焙乾」と呼ばれる燻乾工程を経ることで、独特の香りをまといます。燻製麦芽を使うラオホと、燻した香りをもつ鰹節。今回のビールは、燻製麦芽の力強い香りに鰹出汁の旨味を掛け合わせ、日本とドイツそれぞれの食文化を感じられる味わいを目指してつくられました。

2024年の日本橋三越での販売から約2年
同醸造所は、2024年の日本橋三越「大中央区展」での販売を経て、約2年にわたり鰹出汁ビールに取り組んできました。2024年10月、日本橋三越本店で開催された催事「第14回 東京まん真ん中 味と匠の 大中央区展」で、「にんべん」の鰹出汁を使ったビール「鰹出汁スモーク」を販売したところ、国内外の来場客から好評を得たといいます。
そこで、燻製麦芽と鰹出汁という異なる食文化の素材が互いの魅力を引き立て合うことを実感したとのこと。今回受賞したラオホビールは、そうした経験を背景に生まれた新たな一杯です。
醸造責任者「それぞれの記憶にある味わいを」
醸造責任者は以前から、スモーク系のビールを飲むと麺つゆや出汁のような香りがすると感じていたそうです。実際に鰹出汁を使ったビールを試作し、国内外の客に提供してみると、想像以上に良い反応が返ってきたといいます。
なかでも、ヨーロッパの人々には故郷で親しんだスモークビールのように、日本の人々には慣れ親しんだ出汁の香りのように感じてもらえたことを挙げ、「国は違っても、それぞれの記憶にある味わいを思い起こしていただける。その姿を間近で見られたことが、何より嬉しかったです」と振り返っています。

約80Lのタンクで醸す、銀座の都市型ブルワリー
orca 銀座醸造所は、1985年創業の老舗「モンドバー」を受け継ぎ、2015年から醸造設備を構える都市型ブルワリーです。2016年にビール・発泡酒製造免許を取得し、店舗に併設された小規模な醸造設備でクラフトビールを製造しています。
醸造に使うのは約80Lの発酵タンク。季節の素材や新しい発想を取り入れながら、少量ずつ多彩なスタイルのビールを仕込み、店内で生ビールとして提供しています。銀座の街で生まれ、銀座の街で味わう――。同醸造所は「銀座で醸す生ビール」を通じて、新たなビール文化を発信していくとしています。
- 大会名:インターナショナルビアカップ2026
- 受賞結果:銅賞
- 受賞商品:鰹出汁ラオホ
- 醸造所:orca 銀座醸造所(オルカ銀座醸造所)
- 住所:東京都中央区銀座8-11-12 正金ビルB1F
出典:株式会社ブリューインバー





